OceanEyesプロジェクトは、海洋気象学・水産学と情報科学のトップ研究者の協働により,パターン認識技術の新たな応用として,海洋・水産産業にあらたな変化をもたらすことを目指す研究開発プロジェクトです.開発した技術のサービス実装・運用と販売・マーケティングを株式会社オーシャンアイズが行います.

  • 海況予測システム 「SEAoME」 (しおめ)
  • 漁場予測システム 「漁場ナビ」

海面漁業の生産性向上に寄与する「漁船ナビ」


従来提供されているものよりも,高頻度かつ高精度な海況情報を提供することで,漁業活動の効率化を支援します.操業地点毎の水揚データと海水温分布を解析することで漁場を予測し,経験と勘で決めていた漁場の決定をサポートし,漁場にナビします.

▼「漁船ナビ」を支える技術群

海の物理モデルに基づく広域海況予測

大型コンピュータを用いてモデル計算を行うことで広い範囲で海水温などの海況を予測する技術です.

広域の海況予測は,衛星や観測ブイ,観測船がもたらす観測データを海の物理モデルに基づいて最適化することで得られます.この計算には大量の計算機資源が必要であり,最新のスーパーコンピューターが利用されています.






OnSpot海況予測


データ同化技術を用いて,漁船周辺の海況をオンデマンドに予測します.

海の物理モデルに基づく海況予測は高精度ですが,漁業活動に直接利用できる範囲の予測は困難でした.我々は,漁船などの船舶に搭載したセンサからのデータを利用して,従来10km単位だった予測範囲を,100m単位のより細かい範囲でも実現する技術を開発しました. この技術により,より詳細な漁場決定や網入れのタイミング決定など,漁業活動により役立つ情報が提供できるようになりました.

等温線図の自動作成


衛星海水温画像から高速に雲を除去し,いち早く等温線図を作成します.
海面漁業の現場では,どの海域に出漁するかの決定が,水揚げや燃油消費に影響する重要な意思決定事項になります.漁場の決定には,公的機関などから提供される等温線図が広く利用されています.われわれは,深層学習系の画像復元技術を利用することで,従来よりも計算コストを大幅に削減するとともに,等温線図の作成自体を自動化しました.これにより提供の頻度や更新のタイミングが大幅に改善され,漁業の効率向上に大きく寄与できるようになりました.

漁場の推定(ベテラン漁師の経験 × パターン解析)

漁業現場では,等温線図などを参考に,ベテラン漁師が経験と勘で出漁する海域を決めています.我々は,漁獲データと海水温分布のパターン認識を行うことで,ベテラン漁師の能力を模倣し,良く獲れる漁場を推定する技術を開発しました.

 

海況予測システム 「SEAoME」 (しおめ)



「SEAoME(しおめ)」は、海洋数値モデルを使った沿岸から外洋までのシームレスな海洋環境情報 (現況解析 + 予測) を提供するサービスです.今後、漁船・網・養殖筏などをIoT化して、海洋環境の実測データを反映することにより 予測情報の高精度化を進めていきます.

14日先までの海況予測情報の提供

  • 気象庁、アメリカ大気海洋局のデータを元に,データ処理技術により予測
  • 海水温(表面~海底まで36層)・塩分濃度・流速・海面高度
  • 1.7kmメッシュ
  • 日本沿岸海域 (今後Globalに展開)
  • 急潮予測 ・ 赤潮予測 流速予測等を元に災害を予測